「客先常駐がつらい」「もう限界かもしれない」——そんな悩みを抱えているエンジニアは少なくありません。
実際、厚生労働省の令和5年雇用動向調査によると、IT業界(情報通信業)の離職率は10.2%で、毎年10人に1人が職場を去っています。さらにレバテックの調査では、ITエンジニアの転職理由の42.4%が「収入への不満」と報告されています。
この記事では、客先常駐がつらいと感じる5つの理由をデータとエンジニアの声をもとに検証し、具体的な対処法まで解説します。
客先常駐がつらい5つの理由をデータで検証
客先常駐で働くエンジニアが「つらい」と感じる理由は、大きく5つに分類できます。
| 理由 | 概要 | 関連データ |
|---|---|---|
| 1. 帰属意識の欠如 | 自社への所属感が薄い | エンゲージメント低下の要因 |
| 2. スキルが偏る | 案件ガチャで成長が運任せ | テスト固定率が高い |
| 3. 人間関係の難しさ | 現場が変わるたびにリセット | 転職理由の上位に人間関係 |
| 4. 通勤負荷 | 案件ごとに勤務地が変わる | 往復2時間超のケースも |
| 5. 正当な評価がされにくい | 自社が現場の仕事を把握しにくい | 年収が上がりにくい構造 |
データで見る客先常駐エンジニアの本音
レバテックキャリアの調査によると、ITエンジニアが転職を考える理由の上位は以下のとおりです。
| 順位 | 転職理由 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 収入への不満 | 42.4% |
| 2位 | スキルアップしたい | 36.1% |
| 3位 | 会社の将来性への不安 | 28.5% |
出典:レバテックキャリア
注目すべきは、収入とスキルアップが上位を占めている点です。これはまさに客先常駐の構造的な課題と一致しています。
客先常駐のつらさを解消する3つの選択肢
客先常駐のつらさを感じている場合、現実的な選択肢は3つあります。
選択肢1:現職で環境改善を交渉する
営業担当に案件の希望を具体的に伝えましょう。「Javaの開発案件を希望」のように技術スタック指定で伝えると、マッチングの精度が上がります。
選択肢2:優良SES企業に転職する
還元率70%以上、案件選択制のあるSES企業も増えています。同じ客先常駐でも、会社によって待遇は大きく異なります。
選択肢3:自社開発企業に転職する
客先常駐の課題を根本的に解消したい場合、自社開発企業への転職が有力な選択肢です。doda調べでは、IT求人倍率は約3.4倍と売り手市場が続いています。
よくある質問
いいえ、すべてがつらいわけではありません。大手SIerの元請け案件や、長期常駐で職場に馴染めるケースでは、高い満足度で働いているエンジニアもいます。ただし、案件の当たり外れが大きいのが客先常駐の構造的な特徴です。
一般的に2〜3年目が転換期といわれています。1年目は新しい環境で学びが多いですが、2〜3年目になるとスキルの伸びが鈍化し、年収も上がりにくいことに気づき始めるタイミングです。
まずは自分の市場価値を把握することが第一歩です。転職サイトでスカウトを受けてみる、転職エージェントに相談するなど、情報収集から始めましょう。IT求人倍率は約3.4倍ですので、行動すれば選択肢は見つかります。
まとめ
客先常駐のつらさの根本原因を理解すると、次の行動が見えてきます。
特にSESから自社開発への転職を検討している方は、年収差や働き方の違いをデータで確認しておくと判断材料になります。SESと自社開発の年収差については「【データで解説】SESから自社開発への転職データ|年収差297万円の現実」で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。


