「SESを辞めてフリーランスになるべき?」「年収は上がるけどリスクが心配」——SESエンジニアがキャリアの次のステップとしてフリーランスを検討するのはよくあるパターンです。
結論からいうと、フリーランスエンジニアの平均年収は862万円(PE-BANK調べ)で、SESの350〜460万円を大きく上回ります。ただし、社会保障・案件途切れ・確定申告など、正社員にはないリスクとコストがあります。
この記事では、データをもとにSESとフリーランスを多角的に比較します。
SESとフリーランスの比較データ
主要な項目でSESとフリーランスを比較します。
| 項目 | SES(正社員) | フリーランス |
|---|---|---|
| 平均年収 | 350〜460万円 | 約862万円 |
| 社会保険 | 会社が半額負担 | 全額自己負担(国保・国民年金) |
| 案件選択 | 営業都合が多い | 自分で自由に選べる |
| リモート率 | 41.5% | 82.3% |
| 案件途切れリスク | なし(待機中も給与あり) | あり(収入ゼロの期間が発生し得る) |
| 有給休暇 | あり | なし(休めば収入減) |
| 確定申告 | 不要(年末調整) | 必須 |
出典:フリーランス年収はPE-BANK調査、リモート率は各社調査を参考
フリーランスに向いている人・向いていない人
フリーランスへの独立は全員に適しているわけではありません。データと実態から、向き不向きを整理します。
| フリーランスに向いている人 | 正社員が向いている人 |
|---|---|
| 実務経験3年以上で得意技術が明確 | 実務経験が浅く、学びの段階 |
| 自己管理・スケジュール管理が得意 | 組織のサポートの中で成長したい |
| 営業力・コミュニケーション力がある | 営業や契約交渉が苦手 |
| 不安定さを許容できる精神的余裕がある | 安定した収入を最重視 |
| 貯蓄が6ヶ月分以上ある | 生活費に余裕がない |
SESからフリーランスへの独立判断基準
フリーランスへの独立を検討する際、以下の基準を参考にしてください。
基準1:実務経験3年以上かつ得意技術がある
フリーランス案件は即戦力が求められます。Java、Python、React、AWSなど、市場需要の高い技術で3年以上の実務経験があれば、案件獲得は比較的容易です。
基準2:半年分の生活費を貯蓄している
案件の切り替えや病気での休業に備え、最低6ヶ月分の生活費を確保してから独立しましょう。
基準3:確定申告・税金の基礎知識がある
フリーランスは確定申告が必須です。青色申告の特別控除(最大65万円)、経費計上の基本を理解しておきましょう。不安な場合は税理士への依頼も選択肢です。
よくある質問
リスクはあります。SESでの経験が限定的(テストのみ等)な場合、フリーランス案件の選考で苦戦する可能性があります。不安な場合は、まず自社開発やSIerで経験を積んでからフリーランスに転向するルートもあります。
国民年金のみでは老後の保障は十分とはいえません。iDeCo(個人型確定拠出年金)や小規模企業共済など、フリーランス向けの老後対策制度を活用しましょう。
まとめ
SESからのキャリアチェンジは、フリーランスだけが選択肢ではありません。自社開発企業への転職も、年収アップと安定性を両立できる有力な選択肢です。
自社開発企業への転職データについては「【データで解説】SESから自社開発への転職データ|年収差297万円の現実」で詳しくまとめていますので、フリーランスとの比較材料としてお役立てください。


